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スター・ウォーズ 帝国の逆襲 《特別篇》  

1997 マーク・ハミル,ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー主演 ジョージ・ルーカス監督 制作国:米 127分

 評価:B-
 (∵確かに、食い入るように見てはいたのですが、終わり方の後味が悪かったため。本作から連続モノにする意図はあったのでしょうが、なんだか中途半端な印象を受けざるを得ません)

 今回は『スター・ウォーズ』の続編、『帝国の逆襲』編です。本作をもって初めてヨーダが登場します。私自身はエピソーゾ1・4・6と全く前後関係を意識せずバラバラに見ていたので、恐らくエピソーゾ5を見るのは初めてではないかと思います(これで、よく2回もの続編を見ていたものだ…と感じます)。故に、ヨーダの登場について知るのは初めてです。初登場が、あんなおちゃらけたキャラクターだったとは云々。

 ルークとハン・ソロ、レイア一味が分かれた理由について、ルークがオビ・ワンから「惑星ダゴバへ向かえ」と悟りを得たから、とちょっと展開的にはぶっとんでいる気がしなくもありません。というより、そもそもオビ・ワン自身が前作でダース・ベイダーによって倒されていたのですね。だとしたら、何でルークにも悟りを得させるだけの力を持ちながら、前作であんな中途半端な切られ方をしたのか、と。たぶん、本作でオビ・ワンの周りが青みがかっていたことから、「死んだ」ことに変わりないとは思うのですが。。。

 更に、終盤にあたってダース・ベイダーが、ルークに向かって唐突に「私がお前の父親だ」と言い放った点についても未だよくわかりません。おそらく次回をみれば、それなりに理解はできるのでしょうが、次がいつ公開されるか分からない当時にあっては“気持ち悪い”印象が強く残ったのではないでしょうか。

 全体的に、確かに戦闘シーンなどは目を瞠るものがあったのですが、展開としては「色々あったけど、結局何が残った(≒言いたかった)のか分からない」というのが率直な感想です。これも「次回作に向けての下準備」と考えれば、「総じて」良かったということはできるのかもしれませんが・・・。

 良かった点を挙げれば、ディズニーの『スター・ツアーズ』の彗星に当たるシーンがあったことです。音楽もそのまんまだったので、「あ、あのシーンだ!」とちょっと嬉しく思いました(そもそも『スター・ツアーズ』から入っている点で難儀ですが)。それにしても、生存確率低すぎです(笑)。しかも、強運すぎです。まあ、SFなんで余りツッコんでもしゃあないのですが(汗;。

 あと、流石にチューバッカの鳴き声が耳障りに思えてきました(笑)。
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[2007/09/30 13:39] ポケットシネマ | TB(0) | CM(0)

スターウォーズ《特別篇》  

 1997 マーク・ハミル,ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー主演 ジョージ・ルーカス監督 制作国:米 125分

 評価:B+
 (∵以前から気になっていたディズニーランドの『スターツアーズ』の世界を感じることができたため「+」)

  就職までの期間、ヒマでヒマでしゃあないので、今まであまり見なかった映画に関する記事でも書いていこうと思います。

 最近、DVDが台頭してきてくれたおかげで、旧式のビデオ関連の作品が破格の値段で売られていることがあります。今回もそんな中の一つで「150円」という驚異の値段で売られていました。

 今や、旧作なら「借りる」より「買う」方が安い時代です。。

 さて、内容は・・・と言いますと、一言で「面白かった」です。しかし、確かに「面白かった」との印象は抱くのですが、「具体的にどこがよかったか?」と問われると、ちょっと答え難いかもしれません。

 そうですね・・・。やっぱりこの時代にしては特撮技術が“精巧”であったという点でしょうか?全く「つくったな」と思わせるような穴がない・・・すなわち、“スタウォーズの世界”に見入ることができる点です。「よく、ここまでやったな・・・」と思わされたのが本音です。

 そして、肝心要の内容は・・・と申しますと、こちらは残念ながら余り印象に残ってません。こと『Ⅳ』にあっては「フツーのSF作品」といった感じを抱いたのが実際です。

 嗚呼、せっかくの名作なのに、何も感じることのできない自分は何者なのか!

 とりあえず、次回の作品以降がこの『Ⅳ』を中心として展開されているようなので、期待しながら鑑賞して生きたいと思います。私にとって『Ⅳ』だけで“スターウォーズの世界”に入り込むには、まだちょっと浅かったでしょうか?フツーにヨーダが最初から出てくるものと思ってましたし(爆)。
[2007/09/23 08:20] ポケットシネマ | TB(0) | CM(0)

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 

2001 原恵一監督 原恵一脚本 矢島晶子・ならはしみき・藤原啓治声優 制作国:日 89分

評価:B+

 「子供に見せたくない番組」ランキングで必ずと言っても良いほど上位に食い込んでいる『クレヨンしんちゃん』。だけど、そんな「『クレヨンしんちゃん』の映画だけは良い」という評判は前々から耳にしていた(個人的にはなかなか斬新で結構好きですが)ので、一度は是非とも見ておきたいなーと思っていた映画の一つです。

 その(映画の)中でもとりわけ涙を誘うとされたのが、この『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』。子供に付き添っていた親が涙を流したとか、大人が何度も観に行った等、様々な伝説を残しております。

 
 ・・・なら、観るしかありませんよね。


 展開としては、とにかく大人が育児を試みないまでに懐古趣味に嵌まってしまう・・・いや、そっくり子供時代に戻ってしまうという「ちょっと行き過ぎ」な感が否めません。確かに「ひろし・みさえ等が過去へと目を向ける」→「彼等が歩んできた道程がそっくりそのまま遡る」→「しんのすけ等が生まれた記憶までもがすっぽりと抜け落ちる」→「完全な子供時代の精神に支配される」ということで、「過去を振り返ったらどうなるか?」の一つの仮定としては成り立ちうるでしょう。ただ、私自身としては現実問題として「現状を肯定しつつ(すなわち、しんのすけ等の存在も認めた上で)過去へと目を向けたらどうなるか?」の答えも欲しかったかな~と思います。“現実問題”と言ったように、実際にはこちらの例が多い・・・かと思われます故(偏見かな?尤も、こうする〈現在・未来を完全否定する〉ことによって、却って懐古趣味に走り過ぎた際の恐ろしさを表現しているとも言えましょうが)。

 特筆すべきは、しんちゃんがケン等の野望を打ち砕いてチャコに反論するクライマックの場面。「たとえ喧嘩しても、ずっと家族と一緒にいたいから!」。このフレーズは、子のいない私にとっては理解力不足の感も否めませんが、こと子を持つ親の目からすれば胸が熱くなるものがあったのでしょう。特に「普段のしんのすけの悪行・悪態」を知る親からすれば尚更のことです。

 あと、述べるべき点としては・・・完全に過去へと身を委ねた「ひろし」を「しんちゃん」が靴の臭いを嗅がせることによって(笑)、“今”へと引き戻す場面・演出も秀逸です。これは私自身、とある“クレしんファン”からのご指摘を受けて気付いたことです。それまでは「何でしんちゃんがひろしの幼年期に現れる必要があるんだ?」と思ったりもしてましたが、しんちゃんが「今の靴の臭い」を嗅がせることによって“ひろしの未来”が動き始めたんだな、と。改めて見返してみて、「楽しいこと」「思い出深いこと」は、過去の一場面だけでなく、自分自身が「歩んで」行く場面場面にこそある・・・ことに正面から気付かされます。

 んなわけで、評価は高めに「B+」。「A」ラインに入ってないのはまだ自分が“大人”になりきっていないためです。また何時の日か、“大人”になってから感じる部分も多いのでしょうなぁ。
[2007/06/06 00:59] ポケットシネマ | TB(0) | CM(0)

ロッキー3 

1982 シルベスター・スタローン主演 シルベスター・スタローン監督 シルベスター・スタローン脚本 制作国:米 99分14秒

評価:B+

 今回で見るの最後になるかな?、ロッキーシリーズ。

 前作までの流れと同様、ロッキーは再び戦意(“虎の目”)を喪失し、チャンピオンの地位を脅かされるに至ります。

 ・・・とはいっても、今回はきちんと“ボクシング選手”として活躍しており、前回までのいわゆる“町のゴロツキ”とは違います。故に、既に名声を得てしまっている以上、下手に実力のある選手と闘えない・・・それまでロッキーが築き上げてきた名声を汚せない(≒ボクシング界を汚すわけにはいかない)事情が介在しています。

 作品の評価は・・・やはり「3」までなってくると流れが1パターン化してきてしまうのでしょうか?“「最後に」ロッキーが勝つ”という展開はについてはどうやっても変え難いものと思います。なので、「展開がある程度読めてしまう」という点では少しマイナスかもしれません。対戦相手であるクラバー・ラングについても、作品を盛り上げるために敢えて拵えたキャラ、という感も否めません。

 ただ、依然前作からも守られ続けてきていること,それは「何のために闘うか」が明確に示されているということです。今回はエイドリアンの助言もあり「自分のために闘う」ことが非常に分かりやすく作られています。そして、(いわゆる“ハングリー精神”を失っていた)ロッキーにそれを気付かせる過程についても大変上手く描かれていたと思います。

 結果は分かりきっている(最終的にロッキーが勝つ)とはいえ、「スカッ」と気持ちよく見られるという点では、重宝できる作品です。

 (2007年4月15日10時59分19秒記す)
[2007/04/15 10:59] ポケットシネマ | TB(0) | CM(0)

ロッキー2 

1979 シルベスター・スタローン主演 シルベスター・スタローン監督 シルベスター・スタローン脚本 制作国:米 118分35秒

評価:A-

 やはり、続編がある・・・ということで見てしまいました『ロッキー2』(^^;

 作品の粗筋としては、『ロッキー』でのアポロとの健闘後、ロッキーは右目を負傷。アポロから再戦の挑戦を受けるも、今度は闘えば盲目になることを恐れ、CMタレント,精肉工場の作業員,ボクシングジムでの清掃員・・・と“ボクシング「外」”での仕事を転々。しかし、①どの職場もロッキーには不向きであったこと,②アポロとの再戦の気運が高まったことなどが作用して、やがてアポロとの実質上のリターンマッチが決定していく・・・というものです。

 確かにロッキーも一旦はゴロツキへと戻ったとはいえ、右目を負傷している事情を考慮すればやむを得ないのかな・・・と思ったりもします。

 ただ、ここでロッキーがアポロを打ち負かして世界チャンピオンになってしまった・・・という結果は、少しストレート過ぎたかもしれません。前作との流れも兼ねて、どうしてもこのような結末にならざるを得ないのは重々承知できるのですが、ここが「2作目」以降を作る上での弱点たろうと思います。故に、①“勝利”は1パターンではないこと,②実話に基づいた“ええ話”,という前作にあった優れた点がなくなってしまったのは残念です。

 ・・・でも、作品的には飽きが来ることなく最後まで見続けることができましたし、エイドリアンの出産に絡むロッキー達の心情変化は目を瞠るものがあったので、巷で言われる評判よりかは私的には見応えがあり、「A-」とさせて頂きます。

 次回作はどんなのでしょう(笑)

 (2007年04月13日10時50分54秒記す)
[2007/04/13 10:50] ポケットシネマ | TB(0) | CM(0)