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1982年の音楽 【6】悪女 

悪女』 1982年オリコン第6位
歌手:中島みゆき
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

 社会人になって3ヶ月目。フル残業が早速始まったか
と思えば、たまの休日は試験勉強の日々。
 そんな中、ガムシャラに音楽を聴くようになりました。
 この曲は、前々から「メロディーが良い曲、聴きやすい
曲だな」と思っていたのですが、今回改めて歌詞を見つ
め直してみました。
 そうすると、出だしから「姉妹のことを歌った良い曲な
んだな」という思いがしてたんですが、どうやら2番の歌
詞を見てみると違うみたいです。
 こんな気づきから「歌って面白いな」と思うようになりま
した。


【論点-1】『悪女』は誰に対して歌った曲か

 [通説]主人公の恋人
    
   ∵歌詞中『行かないで』とは明らかに恋人に対して
    発せられた言葉である
   ∵2番目の歌詞中、「あなたのかくす あの娘のもと
    へ」とは男性に対して向けられた言葉である

 [少数説]マリコ

   ∵最初の1フレーズを割くだけの意義の大きさ
   ∵他の歌詞中、「主人公の恋人」を直接触れている
    部分がない
   
   ×2番目の歌詞中、「あなたのかくす あの娘のもと
    へ」とは男性に対して向けられた言葉である


【論点-2】「マリコ」とは誰か

 [通説]姉妹

   ∵電話をかけやすい立場にある者である   

 [少数説]姉妹

   ∵自分の姉妹に投げかけた歌だから

 [自説]友人

   ∵後述する理由から

【論点-3】,主人公はなぜ「男と遊んでる芝居」を続けてき
      たのか

 [通説]主人公の恋人が主人公に愛想を尽かすよう、主
    人公に別の異性がいるかのようにマリコへ電話を
    かけ、演じていた

   ∵タイトルどおり『悪女』を演じている場面である

 [少数説]マリコを茶化した思い出を回想している

   ∵直後の歌詞に「あの娘もわりと忙しいようで そう
    そうつきあわせてもいられない」とあり、現在では
    マリコを気遣うことに徹している


【論点-4】「帰れるあての あなたの部屋も」の「あなた」
      とは誰のことを指すか

 [通説]主人公の恋人
    
   ∵恋人なら「部屋に帰れるあて」としての意味が
    わかる

 [少数説]マリコ
   
   ∵姉妹なら「部屋に帰れるあて」としての意味が
    わかる

 [自説]主人公の恋人

   ∵通説に同じ


【論点-5】「受話器をはずしたままね 話し中」とは、
      どのような状況か

 [通説]主人公の恋人が「あの娘」へと電話している

   ∵「話し中」の文言通り

 [少数説]マリコが電話に繋がらない状況にある

   ∵[少数説-a]マリコが相手の男性と連絡を取っ
           ている

   ∵[少数説-b]マリコが主人公と連絡を取ることを
           拒んでいる

   ×マリコが主人公と連絡するのを拒む理由がない

【論点-6】『行かないで』とは何を指すか

 [通説]主人公が恋人に発した本音の言葉
   
   ∵主人公は「悪女」を演じてるに過ぎない

 [少数説]マリコという近い関係の者が去ってしまうこと
      への淋しさ

   ∵マリコが嫁いでいこうとする場面である


【論点-7】「女のつけぬ コロン」とはどういう意味か

 [通説]異性を惹きつけるため、一般的な女性が用いな
     いコロンを用いている

   ∵主人公は「悪女」を演じているのである
 
 [少数説]マリコに自分(主人公)の元から離れていって
      もらうため、男遊びに惚けているフリをしている

   ∵男遊びに惚け、マリコに付き合っていられないこ
    とを表明している


【論点-8】2番目の歌詞「あの娘」とは誰か

 [通説]第三者の女性

   ∵主人公が恋人を思うが故の歌である

   ×なぜ主人公が「悪女」を演じてまで恋人を手
    放さなければならないかわからない

 [少数説]姉妹(マリコ)

   ×「あなた」が姉妹を指すなら、「あなたのかくす
    あの娘」の意味がわからない

 [自説]友人(マリコ)

   ∵一番目の歌詞で出てきた「あの娘」と同人物
    を指す

   ∵二番目の歌詞中の「情もすてて」の意味が
    しっくりとくる


 何度も聞いてみて思ったのですが、「悪女」のストー
リーは、純粋に恋人を思う気持ち(通説)を表したにと
どまらないのではないか。実は、後ろにマリコ(友人)
と恋人という主人公が互いをよく知る人物であるがゆ
えに葛藤に悩まされ、その挙句、「悪女」を演じた主
人公の姿があったのではないか。
 勝手にこんな風に思うようになりました。確かに、見
知らぬ女に自分の恋人をみすみす奪われるような真
似はなかなかできないでしょうし、こう(自説)考えれば
互い(恋人と友人)の気持ち・幸せを知るがゆえに涙を
呑むことだってあり得なくはないような気がします。
 奇しくも同時期にヒットした『悲しみがとまらない』(杏
里)も、「自分に身近な友人が恋人を奪っていった」とい
うストーリーを考えれば、何だか感慨深いものがあるよ
うな気がします。
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[2008/08/03 01:03] J-POP | TB(0) | CM(0)

何をしようか 

 社会人になってからというもの、

 なかなかブログに立ち会える機会がありません。

 そんな中で、どうせ書くなら、少しでも

 “話のネタ”

 になることがいいな・・・

 と考えました。

 何をしようか

 何をしたらいいだろうか。。

 そんな中、

 本当に漠然とではあるんですが、

 『J-POP』について

 語れる人間がいいな、と感じました。

 「これ」といった明確な理由はありません。

 最初はこんなもんでしょう。

 「語る」とはいっても、

 J-POP全体を見ていくのではなく、

 「これはいいな」

 「これはいいんじゃないか」

 と思った曲にスポットを当てて

 純粋に楽しもうというものです。

 本ブログのタイトルが

 『備忘録』なので、

 “メモ”

 として残しておくのも一興でしょう。