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第九話 散歩する首 

評価:A-

 “不老不死”“不死身”―――――
 
 誰もが必ず抱き、また過去幾重にも亙って追い続けられて来た人類共通と言っても良い夢・・・

 今回は、「人類が永遠に生きる」というある種の夢を実現するために、殺人を犯してしまうという、言わば主客顛倒も甚だしい罪を犯してしまうという話です。
 
 研究者ミネムラは、嘗て“ジキタリス”の研究をし(?)軈て対立を深めるに至った「大崎を土下座させる」という狂気とも思えるその執念を実現させるため、そしてその研究人体を入手するため「散歩する首」を拵え、敢えて交通事故を引き起こしていく。とにかく人の生命,身体の安全,健康を目標として研究している筈の者が、その目標(それは専ら私怨を晴らすという目的での)を見誤る方に向かって、盲目的に自らの研究心を駆り立てていく・・・。勿論,この事は特に研究者に限らず、自らの殻に籠もりがちな状況に置かれれば、誰でもなりかねないものではあるのかも知れませんが。。。

 「あの婆さん、鼠を殺してしまったよ…」
 と鼠一匹殺すのにもおどおどしていた男が、リツ子の恋人を媒介させて間接的に事故を起こすことによって、自分の仕業ではないという事を暗示させる為に態々生首を作り出してしまったのでしょうか―――

 
 ・・・にしても、リツ子が起き上がるシーンは、ちとビビりました
 死後10時間経った後って、体が硬直した状態になっているんですね。
 始めは不自然な起き上がり方だなと思ったりもしましたが、これをも考慮に入れて見てみるなら、確かに良くリアルに描かれているんだなと思います。所謂“死”が遠ざかった現代社会に於ける日常からしてみれば、このような表現にも興味を持たされるところではあります。
 あれ、待てよ。よく考えたらニーナも昼間に棺桶の中に入っていて夜に復活したんだから、体が硬直している筈だよな・・・
 でも・・・
 まいっか、吸血鬼の末裔だったんだし
 それに脚本もバラバラに製作されているでしょうしね。
 ところであの時、リツ子は何を呟いていたんでしょうかね。。。
 
 後は、人間、恐怖を感じると指を差す癖があるんでしょうか。
 ことリツ子に関しては明らかに計って、業務上過失致死を犯した罪人を指差す為に起き上がったとしか思えませんが。

 全体的にストーリー構成自体は決して悪くは無かったのですが、奈何せん途中が手抜きっぽく、特に意味は無かった様なので(勿論、洞察力不足である可能性は重々に承知しておりますが)評価は「A-」とさせていただきます。

 然し、当時は交通事故が非常に多かったんですね。
 さり気無く映した交番の掲示板で死者が8人とありましたから、日常的にこれ位の犠牲者が発生していたのでしょうか。
 今回は科学者の狂気がテーマになっていたと同時に、交通戦争化する日常で影を潜める裏側の側面をも映し出していた作品でした。
 
 
 (2006年03月24日02時35分52秒記す)
  
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[2006/03/24 02:35] 怪奇大作戦 | TB(0) | CM(0)

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