評価:C- 正直,今回の作品を見て「もう、見るのつまらなくなってきたな」と朧げながらも感じてしまった。
テーマそのものは“子の心、親知らず”といったなかなか興味深いものだったが、そのストーリー展開自体はどうもしっくりこない。
―――というのも,やはり何故、子を誘拐するのにあんな迂遠な方法を採らなければならなかったのか,突き詰めれば一体何故あの男はホログラフィーを、大人になら未だしも子供にも見せなければならなかったのか。
もっと直接的な手段を取っても良かったのではないか。そのことを欺く為に“科学の力”を用いるというのならば納得はいくのだが。
それよりも気になったことは、あれだけ明らかにウルトラセブンがいたのにも拘わらず、誰もそれについて「セブンだ!」の一言も発していないことである。それどころか「サンドイッチマン」の一言で片付けられてしまっている。
実に侘しい・・・。如何見てもアレが「サンドイッチマン」には思えないのだが・・・。
も一つ気になった点は、子供の帽子が継ぎ接ぎの巨人帽だったこと(まあ当時はV9時代の真っ只中でしたからね・・・),そして如何してもジャガーを虎と見立てて“虎と兎”を連想せざるを得なかった事である。 偶然か・・・!?
そういや、全然ジャガー関係なかったな。も少し話題に上ってきてくれるものと期待してたのに・・・残念!!
多分、子供が言っていた「ジャガーの眼」と言うのは、レーザーだったと思うのですが、如何しても最後に「兎の眼だ!!」と言っていたのが如何してだったのか、気になって仕方がありません。
最後の野村の「一本とられた」といった表情には、普段,大人が子供の話など真面目に聞く耳を持たないといった事態に対しての意表を突くといった意味では、なかなか面白かったなと思うのですが、奈何せん内容が等閑っぽかったので、これを挽回するまでの評価は・・・
エンディングはエンディングで「使いまわし」っぽかったですが、最後に一寸アレンジを加えていたので、あれはあれで一貫していて私なりには結構好きです。
(2006年03月30日01時45分39秒記す)
そういえば、全く関係ないのですが、「狼少年」の話に附随して、どうして「嘘吐きは泥棒の始まり」って言うんでしょうかねぇ?
嘘を吐く人はそれだけ心情が荒ぶ状況にあるから、泥棒にでもなりやすいということなのでしょうか?
「嘘吐きは政治家の始まり」なら説得力も些かあるのでしょうが。
(2006年04月01日追記)
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