
関西旅行の最終日。
特に何もすることは決めていなかったので、念願の嵯峨・嵐山旅行に出かけることにしました。
今回も「行き」で難波~淀屋橋まで歩き、更に京都駅~四条大宮まで歩いたので、着いた頃にはお昼を回っておりました。
そんなわけで厳選された2箇所を写真に収めてきました。
まずは、小倉山の二尊院さんです。
残念ながら境内は有料だったので入場はできなかった(!)のですが、小倉山の雰囲気だけでも摑めれば、と門をバックに写真を撮ってみました。(ん~、でもあまり写ってませんね;)
この小倉山、どこかで聞いたことがあるな~と思ってたら、
「小倉」百人一首の「小倉」だそうです。
1235年の5月27日、
小倉山にあった別荘の屏風に「
『古来の人の歌各一首』を呼んで欲しい」との要請を、宇都宮頼綱から藤原定家に要請したのが始まりとされます(百人一首の撰者、藤原定家の『明月記』による)。
そこで、定家は当時のセレブのために、「百人」を「一首」ずつ撰歌していったわけですね(厳密には最後の方の歌に若干の相違があるみたいですが、まあ置いときましょう)。
そして、それと関連して、定家が小倉山の美しさを讃えた歌が欲しかったからかどうか、百人一首に選ばれた歌の中に以下のような歌も含まれています。
『
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』(貞信公)
小倉山 峰のもみぢ葉 小倉山の峰(・・・すなわち、山頂ですね)
にあるもみじの葉よ 心あらば (「心」とは風流を解する心、すなわち)
紅葉が人間と同じような風流を解する心を持っているならば 今ひとたびの 今一度 みゆき待たなむ (「みゆき」とは人の名前ではなくて「御幸」と書き、天皇の大掛かりなおさんぽのことを指す)
天皇のお散歩を待ってくれ 残念ながら、風流を解さない私は山頂にあるもみじの葉を写真に収めて来なかった(どれが「峰」だか分からず、また紅葉らしい木はなかったため)のですが、いずれにせよここが1000年以上も前から愛され続けた場所である、という点は変わりません。当日は小倉山が霧がかっていたこともあり、より幽玄なカンジの雰囲気でした。
それにしても「京都旅行」で同時に「百人一首」もお勉強ができるとは、正に“一石二鳥”ですね。。
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