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Hey! Say! 

『Hey!Say!』 2007年オリコン第28位
歌手:Hey!Say!7
作詞:Erykah
作曲:BOUNCEBACK

GWの帰り、久しぶりに夜行バスの中でアイポッドで最近の流行歌を聞きながら帰ってました。そんな中、とある曲で気になった歌詞がありました。(この曲の内容自体に深いこだわり、思い入れはありません)

「僕らは平成Only! 昭和でShowは無理! あっちもこっちもいいね! Hey-Sayはいいね!
 こんな時代でSorry! でもDon't worry!
 未来にきっと 夢があるから さあさみんなでついてこい!
 Wow!」

 Hey!Say!7というグループが歌う『Hey!Say!』の割と最初の方の歌詞です。

 注目してもらいたいのは、赤字の箇所。

 さらっと「昭和は無理」と流していますが、よくよく考えてみれば、これって昭和生まれの人々にとっては恐怖じゃないでしょうか。今までは“昭和生まれ”の人々が世代の中心にありましたが、これからは“平成生まれ”の人々が社会で台頭してくることは間違いありません。気づけば平成が始まったのは1989年ですから、2010年の現在では“平成生まれ”の最も早い人々は「21歳」になっています。あと1年もすれば大卒・新卒扱いの社会人が本格的に出てくることになります。ちょうど私が今春、2011年度新卒者の採用活動をするにあたり、履歴書上に「H」の文字が出てきたのを目の当たりにしたことでも実感しました。

 同時に、今年の採用活動から「今年度採用からゆとり世代が入ってくるよ」「円周率3で計算していた世代だよね」という声を聞くようにもなりました。“昭和生まれ”の人から見る“平成生まれ”の人への一種の抵抗かもしれません。ただ、これからの世は“平成生まれ”の人々は確実に増えていく一方で、“平成生まれ”の人だけに起こる特異な感染症でも起こらない限り、減ることは決してありません。こんな些細な抵抗も時代の波の中であっという間に飲みこまれていってしまうことでしょう。これってちょっと恐怖じゃありませんか。

 思い起こせば“昭和生まれ”の私が、ここ最近(「H」の初めの方)履歴書の生年月日欄を見て「まだ履歴書上に「M」の文字ってあったんだ」という感覚を持ったことがあったのと同じく、ゆくゆくは“平成生まれ”の人々が「まだ履歴書に「S」の文字があったんだ」という感覚を持つ時代になっていくのでしょう。

 最近、県民性についての話題が沸騰しているように、レッテル貼りが好きな国民性からすると、何県生まれだとかいう“地域性”の他に“時代性”(“平成生まれ”ではなく“昭和生まれ”であること)もレッテル貼りの対象になるかもしれません。「アラサー」「アラフォー」という言葉が流行っているように、ゆくゆく訪れる婚活時代では“昭和生まれ”であることが本人の魅力の有無に関係なく絶対的に不利な条件となっているかもしれません。この“時代性”については長く続いた昭和時代の中にあっては特に問題となることはありませんでした。でも、これからは少なからず“平成生まれ”の人々の中から偏見的・差別的な眼差しで見られていく…のかもしれません。

 曲の内容については全く触れませんでしたが、夜行バスでこの歌詞を聞いたとき、こんなことをふと思いました。
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[2010/05/05 16:51] J-POP | TB(0) | コメント(-)

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